年功序列廃止企業になるのか NTTが新人事制度導入へ

年功序列廃止企業になるのか NTTが新人事制度導入へ

20代で管理職になること可能に

NTTグループが、社員の人事制度を見直す方針を決めたという報道がありました。管理職は対象外ということですが、昇格に必要条件として一定の勤務期間を設けていたのを廃止します。そして人事評価で昇格の基準を満たせば早期の昇格ができるようにするということ

現在は入社から課長級の管理職となるまで少なくとも15年はかかることが多いということなので大きな繁華となります。早ければ20代でも管理職となることが可能な制度ということ。

ジョブ型人事制度へ

NTTグループが導入を進めているのはいわゆる「ジョブ型」の人事制度。仕事内容や役割、責任をあらかじめ定めた等級制度です。

従来の日本の会社は「メンバーシップ型」の制度が多くなっていました。本人に必要な要件が備わっていなくても、一定の勤務期間を勤め上げると管理職など上位の職種に登用していました。

制度上は要件があっても実際は年功序列的になっていることが多いでしょう。

ジョブ型になると、年齢や勤続年数、性別、経験年数などに関係なく、等級に沿った業務が行えるかどうかで決まります。このような制度なので20代でも管理職となることが可能なのでしょう。

テレワークも可能に

ジョブ型人事制度をどこまで突き詰めるかにもよりますが、より専門的な業務に限定した定義をなされた職務や等級があるとすれば、テレワークも容易となることが想像されます。

場所を問わず、業務のほとんどを一人で行うような業務であれば可能となるでしょう。またはリモートによる業務遂行が可能であれば、やはりテレワークも可能でしょう。