うまい棒などを製造する会社で残業の上限違反 書類送検へ

うまい棒などを製造する会社で残業の上限違反 書類送検へ

茨城県の常総労働基準監督署が、36協定の限度時間と時間外労働の上限規制を超えて働かせたとして次の通りメーカーを書類送検しました。ヤフーニュース、日経新聞、産経新聞、茨城新聞他、多くの報道機関が報道しています。

要約しますと、うまい棒を製造するメーカーが社員9人に違法な長時間労働をさせたとして、常総労働基準監督署は労働基準法違反の疑いでこのメーカーと社長を書類送検したということです。

違反の疑いがあるのは、労働基準法第32条(労働時間)と第36条(時間外および休日の労働)とされています。具体的には、令和3年1~11月に、最長で月120時間9分の時間外労働をさせた疑いがあるということ。
 
こちらの工場では繁忙期である冬から春にかけての状態となっていた長時間労働が問題になっていたということ。9人残員が720時間以上残業していた可能性があるものの、今回は上限規制の月100時間を超えた残業をした者の件に絞って立件したということ。

報道内容を見てみると、数年前から長時間労働に対する是正勧告を複数回受けていたということなので書類送検は致し方ないのかもしれません。

書類送検されたり、報道で違反が公開されるのは多くの場合初回の違反ではないので、問題が発生したら真摯に現実を受け止め改善行動をすぐに行うことが求められます。もちろん簡単なことではないと思いますが。

なお報道では担当者の発言として「設備投資や人員不足から、時間外労働を強いてしまい反省している。全社を挙げ労働環境の改革を進める」と報じられています。