人手不足が過去最高水準へ 64.9%の企業が人手が不足していると回答

人手不足が過去最高水準へ 64.9%の企業が人手が不足していると回答

人手不足の状況および新卒採用・インターンシップの実施状況

人手不足に関する統計資料が発表されました。

発表したのは日本商工会議所、調査内容は「人手不足の状況および新卒採用・インターンシップの実施状況」となっています。

何のための調査なのか

「人手不足の状況および新卒採用・インターンシップの実施状況」、こちらの調査は、現役で働く人口の減少が進む中、女性や外国人をはじめとした多様な人材の活躍に関する状況を把握することを目的に実施されました。

また、調査の結果を元にして今後の意見・要望活動に活かすことも念頭におかれています。

2880社が回答したこの調査結果の概要は次の通りです。

1.人手不足の状況

「人手が不足している」と回答した企業の割合は64.9%となり、前回調査(2022年2月)と比べて4.2ポイント増加。

業種別でみると、「建設業」(77.6%)、「運輸業」(76.6%)において、「人手が不足している」と回答した企業の割合が高い。

「宿泊・飲食業」(73.9%)においても、7割を超える企業が人手不足と回答。コロナによる深刻な影響を受けていることも要因にあるでしょう、。

求職者に対して魅力ある企業・職場となるための取組は、「賃上げの実施、募集賃金の引上げ」と回答した企業が最も多く57.0%。

2.新卒採用およびインターンシップの実施状況

2021年度の新卒採用の状況については、募集した企業は51.0%。そのうち、「予定人数を採用できた」と回答した企業は45.6%にとどまり、約2割の企業が「募集したが、全く採用できなかった」(19.9%)と回答。

2021年度に新卒採用の募集を行った企業のうち、学生を対象としたインターンシップを実施した企業は48.4%。そのうち、実施した期間は「2日~4日」が最も多く44.1%。

「一定の基準に準拠するインターンシップで得られた学生情報については、その情報を採用活動開始後に活用可能」と改正されたことに伴い、「条件を満たすインターンシップの実施を検討する」と回答した企業は、35.1%。

インターンシップを実施する上でも、そのための人員や準備の時間が不足するなど人手不足の影響が出ています。

調査結果の詳細は?

「人手不足の状況および新卒採用・インターンシップの実施状況」の詳細は、こちらをご覧ください。

<「人手不足の状況および新卒採用・インターンシップの実施状況」の集計結果>https://www.jcci.or.jp/news/jcci-news/2022/0928110000.html