精神障害による労災補償が過去最多に 厚生労働省

精神障害による労災補償が過去最多に 厚労省

厚生労働省は、令和3年度「過労死等の労災補償状況」を公表した。精神障害の労災補償状況で、請求件数と支給決定件数が過去最多となった。請求件数は2346件と前年度比300件近くの増加、支給決定件数は629件と同20件以上の増加になっている。(労働新聞)

請求件数を業種別にみると、「医療,福祉」「製造業」「卸売業,小売業」の順に多い結果となっています。年齢別だと「40~49歳」「30~39歳」「20~29歳」の順に多い結果となり、年齢が高くなるほど多くなっています。

出来事別にみると、「上司等から、身体的攻撃、精神的攻撃等のパワーハラスメントを受けた」「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」の順に多い結果となっています。

これらの労災については、近年になって認定基準が変わり、労災認定が増加している部分もあるというが、それだけに会社としてはまだまだ油断しているケースが多いと言われています。

また上司の指導の受け止め方も世代によって異なり、当たり前だと思って強めの指導をしていてハラスメントとなることもあるのではないでしょうか?

会社はケガだけではなく、精神障害による労災にもしっかり向き合わなければならない状況になってきているようです。

令和3年度「過労死等の労災補償状況」厚生労働省 詳細

厚生労働省が発表した令和3年度「過労死等の労災補償状況」の詳細はこちらです。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26394.html